wagamamakacchan’s blog

Music washes away the dust of every life. =Art Blakey=

ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ (2)

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1. パリの四月  
2. ビリー・ドゥー  
3. イフ・アイ・ラヴ・アゲイン  
4. イフ・サムワン・ハッド・トールド・ミー  
5. シーディア  
6. アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー (ボーナス・トラック)  
7. サムシング・トゥ・リメンバー・ユー・バイ (ボーナス・トラック)
 
  
<パーソネル>
ビリー・ミッチェル (ts)
#7. サド・ジョーンズ (tp) & ケニー・バレル (g) デュエット
 
1956年7月14日&9日(#7) ニュージャージーハッケンサックにて録音
 
 
久しぶりに改めて「ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ」を聴いてみた。
 
意外とおとなしいドラムスのマックス・ローチのブラシワークとシンバルの金属音が堪らない♪ ♪
 
そういえば、昔シンバルのあの金属音に憧れて、秋葉原の電気街を彷徨きアンプやスピーカーなどの再生装置を見て回ったこともあったっけな?
 
 
さてこのアルバムだが、以前アルバム紹介でアップしたこともあり、今回で二回目のアップとなった。
 
言うまでもなく、このアルバムは一曲目「パリの四月」の演奏で一躍有名になったものだが、それもそのはず作曲、アレンジ、演奏家として数々の才能を発揮しているトランペッター、サド・ジョーンズがアレンジしているからだ。また、演奏の丁寧さも功を奏しているのだろう。
 
ウィキペディアによると、サド・ジョーンズはジョーンズ3兄弟(ハンク、サド、エルヴィン)の次男として育ち、16歳では既にプロのミュージシャンとして活躍していたようだ。
 
もちろん、その取り巻きも凄い。テナー・サックスはディジー・ガレスピー・ビッグ・バンドやカウント・ベイシー楽団で演奏していたビリー・ミッチェルを招請しフロントを2管とし、リズムセクションにはピアノにバリー・ハリス、ベースにパーシー・ヒース、そしてドラムスには大御所のマックス・ローチを起用している。
 
スタジオ録音でもあり、気心の知れた同じデトロイト出身のミュージシャンということもあり和やかムードの中での演奏で、いつの間にか心を奪われ聴き込んでしまう。特にここでのマックス・ローチは終始穏やかなバッキングに徹し、一音一音確実にしかも丁寧に刻んでいるのがいい。決して出しゃばることのないスネアやシンバルの金属音が堪らない魅力で、思わず音量を上げてしまうのは私一人ではないだろう。
 
また、初期のレコードには無かったトラック#6と7がボーナストラックとして加味されていることはありがたい。ただし、#7だけ録音日が違いサド・ジョーンズとケニーバレルのデュオとなっているが、サドのミュートがケニー・バレルのギターと絡んで絶妙なハーモニーを醸し出している。高らかにおおらかに空に向かって吹いているサド・ジョーンズの姿が目に浮かんで来る。
演奏時間が3分53秒じゃ短いからもっと長い時間聴いてみたいもんだね♪♪
 
 
秋の夜長は是非ともこのアルバムを聴いて、一人で静かに美味しいお酒でも飲みたいものだ。
 
 
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