1. I Want To Be Happy
2. Pennies From Heaven
3. Ballad Medley:
- Bewitched, Bothered, And Bewildered
Soloist: Stan Getz
- I Don't Know Why I Just Do
Soloist: Herb Ellis
- How Long Has This Been Going On
Soloist: Oscar Peterson
- I can't Get Started
Soloist: Ray Brown
- Polka Dots And Moonbeams
Soloist: Stan Getz
5. Tour's End
6. I Was Doing All Right
7. Bronx Blues
8. Three Little Words
9. Detour Ahead
10. Sunday
11. Blues For Herky
Recorded October 10, 1957 at Capitol Studios in Los Angeles.
このジャケット写真を見てもわかる通り、全員がリラックスした雰囲気の中で行われたレコーディングで伸び伸びと気楽に演奏していることもわかる。
さて、一曲目の「I Want to Be Happy」はピーターソンのイントロからゲッツがアップテンポで軽快に曲を刻んで始まる。これをゲッツがいとも簡単に吹きまくることから、もう簡単にゲッツの世界に引き込まれてしまう。次にピーターソンがゲッツに負けじとお得意の速弾きを披露する。続いてまたゲッツの演奏に戻り、軽快なインプロヴィゼーションを聴かせる。
この頃になるとピーターソンは完全に裏方にまわり、強力なバッキングに徹する。
この頃になるとピーターソンは完全に裏方にまわり、強力なバッキングに徹する。
二曲目の「Pennies From Heaven」はゲッツのミディアムテンポでこれまた軽快な演奏で始まるが、ここはゲッツの腕の見せ所で、じっくりとした円熟味を醸し出している。
続いてのピーターソンもまたゲッツに呼応するかのように、ゆったりとした演奏に熱が入る。
続いてのピーターソンもまたゲッツに呼応するかのように、ゆったりとした演奏に熱が入る。
三曲目はバラード・メドレーで、タイトルにもあるように、それぞれのソロイストが約二分間のソロを聴かせてくれている。プロデューサーのノーマン・グランツもまことに粋な計らいをしてくれたものだ。ゲッツだけが二曲を演奏しているが、心温まる演奏は何回聴いても飽きがこない。
残り八曲のうち、ゲッツのオリジナルは三曲(#5、#7、#11)しか挟んでいないのも、ゲッツの人となりを垣間見るようで面白い。
一枚のCDで、その演奏時間が60分を越えているにも関わらず、それが気にならないほど一気に集中して聴いてしまった。
それほど楽しくてスイング感あふれる充実した内容となっている。