wagamamakacchan’s blog

Music washes away the dust of every life. =Art Blakey=

GRANT GREEN / MATADOR

イメージ 11. Matador
2. My Favorite Things
3. Green Jeans
4. Bedouin
5. Wives and Lovers

Personnel:
Grant Green (guitar)
McCoy Tyner (piano)
Bob Cranshaw (bass)
Elvin Jones(drums)

Recorded on May 20, 1965 at the Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.


ジョン・コルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」と同じリズムセクションからマッコイ・タイナーエルビン・ジョーンズの二人、ベースのボブ・クランショーを加えて1965年に録音されているこのアルバムは、何と言っても二曲目の「マイ・フェイバリット・シングス」が圧巻だ。

一曲目のマタドールはグリーンによるオリジナルだが、10分52秒の長い演奏となっていても聴き手を飽きさせない魅力を醸し出している。特にグリーンの後に続くマッコイ・タイナーの流れるようなピアノタッチはすばらしい。もちろん、バッキングに徹しているエルビンの丁寧なドラムさばきは言うに及ばない。

二曲目のマイ・フェイバリット・シングスの出だしは、あれれっと思うほどコルトレーンのアルバムと似ていて、何か懐かしい気分になった。これも10分24秒に渡る演奏となっているが、グリーンを中心に丁寧な演奏を聴ける良い作品に出来上がっている。マッコイとエルビンの演奏はお手の物でクランショーのベースも軽快なリズムを刻んでいる。これは是非ともコルトレーのアルバムと比較して聴いておきたい。


ところで、資料によると、このアルバムは1979年に日本だけでリリースされたらしく、ジャケットは
日本人のイラストレーターによる作品となっているとのこと。

グラント・グリーンの作品で日本人によるイラストは、1979年に「グッデンズ・コーナー」とこのアルバム、1980年には「オレオ」、1981年には「ナイジェリア」と「ソリッド」がある。