1966年7月14日 ニュー・ジャージーにて録音
2007年10月17日にボビー・ハッチャーソンのアルバム『ハプニングス』を取り上げてみたが、今回は久し振りに同じ年の7月14日にブルー・ノートに録音されたクインテットの演奏を取り上げてみた。
何しろ、パーソネルの顔ぶれがまた良い。特にテナー・サックス奏者のジョー・ヘンダーソンがいることでも安心して聴ける。
また、マッコイ・タイナーの流れるようなピアノを久し振りに聴けるのもありがたい。
そういえば、あまりマッコイ・タイナーは聴かないや。
全6曲のうち5曲をハッチャーソンのオリジナル曲を取り上げていることからも、彼の演奏家としての資質だけではなく、同時に作曲家としての能力を十分くみ取れる作品となっている。
ボビー・ハッチャーソンといえば、何か陰鬱なヴァイブ奏者と思われがちだが、このアルバムでのハッチャーソンは何かはちきれんばかりに伸び伸びと演奏していて、我が意を得たりとでも言っているかのようだ。
ハービー・ルイスとビリー・ヒギンズのバッキングも見事に決まっていて、全体的に先のアルバム『ハプニングス』に勝るとも劣らない出来栄えとなっている。
さてと、じっくりと聴きこんでみるか!!