wagamamakacchan’s blog

Music washes away the dust of every life. =Art Blakey=

ブラック・バラード / アーチー・シェップ

イメージ 11. なつかしのニューオリンズ
2. アイ・ノウ・アバウト・ザ・ライフ
3. 我が心のジョージア
4. エンブレイサブル・ユー
5. 煙りが目にしみる
6. ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン
7. ラッシュ・ライフ
8. デジャ・ヴ
9. エンジェル・アイズ
10. オール・トゥー・スーン
11. 浮気はやめた

<パーソネル>
アーチー・シェップ(tenor and alto saxophone)
ホレス・パーラン(piano)
ウェイン・ドッケリー(bass)
ティーヴ・マクラベン(drums)

Recorded at Studio 44, Monster, Holland on the 13th January, 1992


このアルバムを聴いて、これまでアーチー・シェップというサキソフォン奏者を誤解していたように思った。

アーチー・シェップファラオ・サンダースなどはフリー・ジャズあるいは前衛的要素を持ったミュージシャンと考えており、これまでは毛嫌いし積極的には聴いてこなかった。
だが、その思いが一変した。

今回取上げたアルバムは、全編に渡りバラードを取上げた作品で、シェップのオリジナルも2曲収められている。意外にすんなりと聴けるバラード・アルバムとなっているが、杉田宏樹氏のライナー・ノーツによれば、二人ともジョン・コルトレーンの流れをくむテナー奏者でコルトレーンが65年に録音した問題作「アセンション」にも参加している。

特にシェップの多彩な才能は目を見張るものがあり、マサチューセッツ大学で教鞭を取り、サックス奏者であり、詩人、ブルース・シンガー、劇作家の顔を持っている。

アルバムのタイトルに「ブラック・バラード」と名付けたところも興味深い。