wagamamakacchan’s blog

Music washes away the dust of every life. =Art Blakey=

ABBEY IS BLUE / ABBEY LINCOLN

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1. Afro-Blue
2. Lonely House
3. Let Up
4. Thursday's Child
5. Brother, Where Are You?
6. Laugh, Clown, Laugh
7. Come Sunday
8. Softly, As In A Morning Sunrise
9. Lost In The Stars
10. Long As You're Living
 
 
 
<Personnel>
#1,3,6,10      
Abbey Lincoln  (vo)
Tommy Turrentine (tp)
Julian Priester (tb)
Stanley Turrentine (ts)
Cedar Walton  (p) #3,6
Bobby Boswell (b)
 
#2,4,5,7-9
Abbey Lincoln (vo)
Wynton Kelly (p) #2,4,5
Phil Wright (p) #7-9
Les Spann (g,,fl)
Philly Joe Jones (ds)
 
Recorded at New York, Spring and Fall in 1959.
 
 
まずはじめに、このアルバムのジャケットが良いですね。タイトルは「アビー・イズ・ブルー」となっているが、全くそんなものは感じさせないよ。 
 
 
今回取り上げたのはアビー・リンカーンのアルバム「アビー・イズ・ブルー」だが、このアルバムはどちらかというと、歌うというよりも情感たっぷりと祈っているという感じがする。
 
それが如実に表れているのが一曲目の「アフロ・ブルー」と三曲目の「レット・アップ」だ。
 
「アフロ・ブルー」は三管による軽快なイントロから始まるが、このイントロは何故か懐かしい気がしてならない?
 
トミー・タレンタインのトランペットもアビーの気持ちを察してか、どことなく物憂げな感じがする。
 
「レット・アップ」は文字通り「早く問題解決してよ?」と声を張り上げて懇願しているようだ。
 
トミー・タレンタインのミュートも心地よくアビーの歌声をバックアップしている。
 
 
「ブラザー・ホエア・アー・ユー?」は非常に叙情的で好きな曲だが、出来ればもう少し長くアビーの歌声を聴きたいものだ。
 
「朝日のようにさわやかに」は余りにもスローテンポで歌っているために、落ち着いてはいるのだが逆に叙情的になり過ぎて、朝日のような爽やかさが聴こえて来ないように思う。
 
 
「ロスト・イン・ザ・スターズ」はミュージカルの主題歌だというが、歌唱力のあるアビーにぴったりの曲ではないだろうか?
 
最後の「ロング・アズ・ユーア・リヴィング」は、当時のローチ・クインテットのオリジナルだ。トロンボーン、トランペット、テナー・サックスの三管をフロントにしたピアノレスは珍しかったとも言えよう。
 
アビーの歌声は伸び伸びとしていて、聴きごたえがあり、聴手までウキウキしてしまうが、インスツルメントを加味しても、もう少し長い時間を聴いて見たかった。このアルバムで一番短い曲となっているのが残念だ。