wagamamakacchan’s blog

Music washes away the dust of every life. =Art Blakey=

Lou Donaldson Quartet / Quintet / Sextet

イメージ 11.イフ・アイ・ラヴ・アゲイン *
2.ダウン・ホーム *
3.ザ・ベスト・シングス・イン・ライフ・アー・フリー *
4.ルーズ・ブルース
5.チーク・トゥ・チーク
6.スイート・ジュース *
7.ザ・ストローラー **
8.ロッカス
9.カラカス **
10.モーズ・ブラフ **

パーソネル:
ブルー・ミッチェル(tp)*
ケニー・ドーハム(tp)**
マシュー・ジー(tb)**
ルー・ドナルドソン(as)
ホレス・シルバー(p)
エルモ・ホープ(p)**
ジーン・ラミー(b)
パーシー・ヒース(b)* & **
アート・ブレイキー(ds)* & **
アート・テイラー(ds)

1952年6月20日、11月19日*、54年8月22日**録音


ルー・ドナルドソンのアルバムの中で好きなアルバムは、「ブルース・ウォーク」(1958年7月28

日録音)だが、ブルー・ノートでの初リーダー・アルバムを1952年6月20日にカルテットで録音し

ている。続いて11月19日にはクインテット・セッションで、8月22日にはセクステットでのレコー

ディングを残している。それらを一枚のLPにまとめたのがこのアルバムである。

おおよそ55年前の1952年録音とはいえ何とすばらしい音源ではないだろうか。ブルー・ノートのア

ルフレッド・ライオンというブロデューサーの手腕を垣間見ることができる。


さて、作品の内容はというと、のっけからあのファンキーおじさんルー・ドナルドソンのアルト・サック

スが軽快に乗りまくりながら始まる「イフ・アイ・ラヴ・アゲイン」は、続いてブルー・ミッチェルの若

さあふれる演奏が堪能できる。続く「ダウン・ホーム」はドナルドソンの作品でブルージーな演奏を得意

とするドナルドソン、続くホレス・シルバー、さらにブルーミッチェルの演奏となっている。

3曲目「ザ・ベスト・シングス・イン・ライフ・アー・フリー」はアップテンポなスタンダードでドナル

ドソンもブルー・ミッチェルも伸び伸びと演奏している。こんな曲を軽々と演奏できるのもルーおじさん

の得意とするところだろう。続く「ルーズ・ブルース」は、これもドナルドソンのオリジナルでファンキ

ーなルーおじさんとピアノのシルバーのファンキーなタッチが凌ぎを削っている。5曲目の「チーク・

トゥ・チーク」は演奏者が開放感にあふれて演奏しているスタンダードで最後のシルバーの演奏などは

軽くビ・バップを聴かせてくれる。次の「スイート・ジュース」はクインテットの演奏となっているが、

ドナルドソンとシルバーのソロだけがフィーチャーされているだけだ。7曲目の「ザ・ストローラー」は

ピアノのエルモ・ホープの流れるようなアップ・テンポなイントロから全員によるテーマに引き続きホー

プのソロがフィーシャーされ、ルーおじさんのファンキー節が炸裂し、ドーハムのソロへと移っていく

が、何と行っても圧巻なのがマシュー・ジートロンボーンソロだ。私はマシュー・ジーという人を初め

て知ったが、この時期にこれだけのソロを聴かせたマシュー・ジーに興味をもったので他の作品も探して

見る事にした。8曲目「ロッカス」はピアノのシルバーが作曲したオリジナルだが、他のCDで聴いた覚

えがあったので探してみたら、同じくルー・ドナルドソンベスト・アルバムだった。9曲目の「カラカ

ス」はブレイキーのドラミングから3管アンサンブルのテーマと移り、ルーおじさん、エルモ・ホープ

ドーハム、マシューのソロへと続きエンディングとなる。最後の曲目「モーズ・ブラフ」はピアノのエル

モ・ホープのオリジナルでミディアムなテンポで快適だ。マシューのソロに続きドーハムの優雅な演奏を

堪能した後にはルーおじさんのファンキーな演奏が続く。エルモ・ホープのソロの後に全員でのテーマに

戻りこのアルバムの終了となる。