日本野鳥の会では最近日本全国でツバメが減少していると新聞で発表していた。
千葉県興津商店街では早くからツバメの飛来を目撃しており、これまで全国的な減少を知らなかった。
商店街の一つで毎年ツバメが飛来して巣を作っているというお店がある。
昔は庇(ひさし)に巣を多い時には五個も作られたこともあったようだが、天敵のカラス、アオダイショウや猫などに卵や雛を食べられて、頭の良いツバメが徐々に家の中に入り込んでしまったとか・・・?
今では商店の扉の外と内に一つずつ、シャッターの支柱内側に一つ、商店の中のタイル張り冷蔵庫の上方に一つと、合計四個の巣を作られてしまった。
扉の外側に一つ、
扉の内側に一つ、
シャッター支柱内側に一つ、
タイル張り冷蔵庫上方に一つ、
見事に出来上がっており、既に五羽の雛鳥たちが親鳥からの餌を待っている光景も見られた。
見るからに優しいオヤジさんの話では、去年は3月29日に飛来したそうだが今年は30日だったようで、それでも一日の違いだけで素晴らしいでしょうと、目を細めて話していた。
ツバメ達は縄張り争いがあるそうで、合計八羽のツバメが家の中で喧嘩をする様はうるさくて見ていられないとも話していた。
また、巣立ちの前の雛の餌捕り訓練は、見事にぴったり三日間かかり、それ以後は親鳥も雛鳥も戻って来ないそうだ。
通常ツバメは同じ巣で二回産卵するようだが、一回の産卵では五個の卵を生むようだ。たとえ六個の卵が生まれても、そのうちの一個は必ず地上へ落としてしまうようだ?
昔よく地上に落ちている卵を心配して巣に戻してやろうとしたものだが、ツバメにとってみたら、えらいお節介と云うものだったのだ?
お店が休みの時も片方のシャッターは閉められないという悩みもあると言う。
長年ツバメ達と一緒に生活している人の良さそうなオヤジさんは、「どうにかしてくれないかな?」っと言いながらもニコニコと苦労話をしてくれていた!!