1.エヴィデンス
2.リズム・ア・ニング
3.オン・ザ・ビーン
4.ラウンド・ミッドナイト
5.ウェル・ユー・ニードント
6.ブライト・ミシシッピー
7.ブルー・モンク
8.トリンクル・ティンクル
9.リズム・ア・ニング
10.アグリー・ビューティー
11.アスク・ミー・ナウ
12.ジャスト・ア・ジゴロ
13.クレプスキュール・ウィズ・ネリー
14.アイ・シュッド・ケアー
15.ウィ・シー
16.オスカー・ティー
17.エヴィデンス
18.エピストロフィ
19.ドント・ブレイム・ミー
20.ルビー・マイ・ディア
21.アイ・ミーン・ユー
22.ルルズ・バック・イン・タウン
23.オフ・マイナー
24.パノニカ
25.ボーボーズ・バースデー
26.ミステリオーソ
27.モンクス・ムード
28.ラウンド・ミッドナイト
2.リズム・ア・ニング
3.オン・ザ・ビーン
4.ラウンド・ミッドナイト
5.ウェル・ユー・ニードント
6.ブライト・ミシシッピー
7.ブルー・モンク
8.トリンクル・ティンクル
9.リズム・ア・ニング
10.アグリー・ビューティー
11.アスク・ミー・ナウ
12.ジャスト・ア・ジゴロ
13.クレプスキュール・ウィズ・ネリー
14.アイ・シュッド・ケアー
15.ウィ・シー
16.オスカー・ティー
17.エヴィデンス
18.エピストロフィ
19.ドント・ブレイム・ミー
20.ルビー・マイ・ディア
21.アイ・ミーン・ユー
22.ルルズ・バック・イン・タウン
23.オフ・マイナー
24.パノニカ
25.ボーボーズ・バースデー
26.ミステリオーソ
27.モンクス・ムード
28.ラウンド・ミッドナイト
<監督>
シャーロット・ズヴェリン
シャーロット・ズヴェリン
<ミュージシャン>
セロニアス・モンク・カルテット
セロニアス・モンク(p)、チャーリー・ラウズ(ts)、 ラリー・ゲイルス(b)
ベン・ライリー(ds)
セロニアス・モンク・オクテット
セロニアス・モンク(p)、チャーリー・ラウズ(ts)、ジョニー・グリフィン(ts)
フィル・ウッズ(as)、ラリー・ゲイルズ(b)、ベン・ライリー(ds)
レイ・コープランド(tp)、ジミー・クリーヴランド(tb)
バリー・ハリス(p)
トミー・フラナガン(p)
ジョン・コルトレーン(ts)
セロニアス・モンク・カルテット
セロニアス・モンク(p)、チャーリー・ラウズ(ts)、 ラリー・ゲイルス(b)
ベン・ライリー(ds)
セロニアス・モンク・オクテット
セロニアス・モンク(p)、チャーリー・ラウズ(ts)、ジョニー・グリフィン(ts)
フィル・ウッズ(as)、ラリー・ゲイルズ(b)、ベン・ライリー(ds)
レイ・コープランド(tp)、ジミー・クリーヴランド(tb)
バリー・ハリス(p)
トミー・フラナガン(p)
ジョン・コルトレーン(ts)
製作年度:1967度~1968年
これは1995年6月に当時テレビで放映されたものをビデオテープに録画したものだが、意外と映像がきれいだったので保存しておくことにした。珍しく標準モードで録画してあった。
約90分にわたる映像であるが、引き込まれて一気に観てしまった。
その一生を28曲の挿入曲と共に当時共演したサキソフォン奏者チャーリー・ラウズやパーソナル・マネージャーのハリー・コロンビー、息子のセロニアス・モンク・ジュニア、ボブ・ジョーンズのインタビューを交えて語られている。
オープニングは「エヴィデンス」をバックにモンクの踊りから始まる。これはこれから後しょっちゅう出てくる奇行だが、音楽をピアノだけではなく全身で感じて表現していることを示している。
7曲目の「ブルー・モンク」では傍でカウント・ベーシーがニヤニヤしながら聴いているのが特に印象的だ。
当時大きな影響を受けたピアニストのバド・パウエルは麻薬の常習犯だったが、車で一緒に移動していた時、パウエルが麻薬を車の外に投げ出したのを警察に見つかって捕らえられた。モンクは麻薬はやっていなかったが、友人が捕まるのならばと自分も捕まってしまった。結局、当時のキャバレー・カード(ミュージシャンはこのカードが無ければ仕事が出来なかった)を剥奪されてしまった。
8曲目の「トリンクル・ティンクル」ではファイブ・スポットでのコルトレーンの演奏が聴ける。
9曲目は「リズム・ア・ニング」が流されて、またダンスが始まる。
コロンビアレコードの音楽プロデューサー、テオ・マセロとの「アグリー・ビューティー」リハーサル及び録音時での、
「録音したか、しないか」
「音を聴かせてくれ」
「録ってないんだ」
「お前が言った、俺は言わない」
「録音したか、しないか」
「音を聴かせてくれ」
「録ってないんだ」
「お前が言った、俺は言わない」
などと、もめるやり取りを観ていると、モンクの生真面目さを伺い知ることが出来るし、「レコーディングは一度目か二度目で、三度目はないのだ・・・」っというくだりを聞くと、自分自身の演奏に自信を持ち、こだわりを持った特別な演奏家であることが分かる。これが天才といわれる所以だろうか。
また、この「アグりー・ビューティー」に続いて「アスク・ミー・ナウ」が演奏されているが、映像内容に沿った曲を挿入するなんて、何とも憎い凝った演出ではないか。
コロンビーもまたインタビューの中で、奇行が現れていると言っている。
ここでやっと奥さんのネリー・モンクが出てくるが、モンクは彼女に相当支えられたようだ。
13曲目の「クレプスキュール・ウィズ・ネリー」と続く。
これはネリーが入院していた時に作曲したようだが、モンクの寂しさが伝わってくる曲だ。
これはネリーが入院していた時に作曲したようだが、モンクの寂しさが伝わってくる曲だ。
14曲目の「アイ・シュッド・ケア」は何を意味しているのだろうか?
もうちょっとネリーに気を使わなければならないよとでも言っているのだろうか?
もうちょっとネリーに気を使わなければならないよとでも言っているのだろうか?
セロニアス・モンクは沢山の曲を書いているが、事あるごとに即興で曲を書いてしまうのが素晴らしい。
ボブ・ジョーンズ(ロード・マネージャー)のインタビューを交えて、欧州ツアーのエピソードを伝えている。
15曲目の「ウィ・シー」ではコンサート本番の聴衆の前で演奏を止めてラウズに注文をつけている。これがまた聴衆に受けているから面白いものだ。結局、アレンジが悪いとかブラスが足りないとかで満足していなかったようだ。
また、さらに見ごたえのあるシーンは、「オスカー・ティー」のリハーサル風景で、チャーリー・ラウズ、フィル・ウッズ、ジョニー・グリフィンが演奏について打ち合わせしている映像だ。小難しいモンクの要求を満たすために三人で打ち合わせした結果、合点承知と満面の笑みで納得しているグリフィンの映像が見て取れる貴重な映像だ。
モンクはコンサートの直前まで仲間に譜面を見せなかったというから全くの変人である。
それでいてアレンジが大事だとも言っているし、何だか天才は分からないや。
それでいてアレンジが大事だとも言っているし、何だか天才は分からないや。
なお、このヨーロッパツアーで演奏された曲は全然CD化されてないというから、この映像は大変貴重であろう。しかも、これら「エヴィデンス」と「エピストロフィ」がフル・コーラスで聴けるのは非常に嬉しいことだ。
空港でぐるぐる回る奇行も天才だが、ファンに気軽にサインするもの天才ならではか?
19曲目は「ドント・ブレイム・ミー」で、そんなに俺を責めるなよって感じか?
20曲目は「ルビー・マイ・ディア」
ここで、ネリーや取り巻きが楽屋口からモンクを眺めているのが印象深い。
20曲目は「ルビー・マイ・ディア」
ここで、ネリーや取り巻きが楽屋口からモンクを眺めているのが印象深い。
公演の途中でモンクは記者からインタビューを受ける。
「毎日帽子が違うが、何か演奏に影響はあるのか?」
「88の鍵盤があるが、足りるか、もっと欲しいですか?」
「毎日帽子が違うが、何か演奏に影響はあるのか?」
「88の鍵盤があるが、足りるか、もっと欲しいですか?」
21曲目は「アイ・ミーン・ユー」
22曲目は「ルルズ・バック・イン・タウン」
22曲目は「ルルズ・バック・イン・タウン」
一方で、モンクを取り巻く女性の影響も大きく取上げている。母親、奥さんの存在に加えて、その当時のパトロンと言っても良いだろうが、沢山のミュージシャン達の面倒を見ていたニカ男爵夫人を大きく取上げている。
ヴィレッジ・ヴァンガードでのニカ男爵夫人とのやり取りが面白い。サイン用のマジックを手にして、サインの練習中。
23曲目は「オフ・マイナー」
ニカ男爵夫人は当初ホテルやマンション(アパート)に住んでいたらしいが、多くのミュージシャン達が出入りして朝までジャム・セッションをするものだから追い出されてしまったようだ。
結局、ニュージャージーの一戸建てに移り住み、そこを根城としたようだ。その家にモンクがつけた愛称が「ネコの村」だったから、多くのネコを飼っていたようだ。
24曲目の「パノニカ」は彼女にささげた曲だ。
25曲目は「ボーボーズ・バースデー」
DフラットかGフラットか、DかGかのラウズとのやり取りが面白い。
DフラットかGフラットか、DかGかのラウズとのやり取りが面白い。
映像での棺の中のモンクは正装だったのが印象深い。
27曲目は「モンクス・ムード」
28曲目は「ラウンド・ミッドナイト」で締めくくりだ。
28曲目は「ラウンド・ミッドナイト」で締めくくりだ。