wagamamakacchan’s blog

Music washes away the dust of every life. =Art Blakey=

ワンダリング・ムーン / テレンス・ブランチャード

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1. ルナ・ビエヘラ~彷徨える月
2. イフ・アイ・クッド,アイ・ウッド
3. ベース・ソロ
4. マイ・オンリー・ソート・オブ・ユー
5. シンプルメンテ・サイモン
6. スウィーツ・ドリーム
7. シドニー
8. ザ・プロセス
9. ジョー・&O
10. アイ・ソート・アバウト・ユー
 
 
 
【パーソネル】
テレンス・ブランチャード(トランペット)
アーロン・フレッチャー(アルト・サックス)
ブランフォード・マルサリス(テナー・サックス)
ブライス・ウィンストン(テナー・サックス)
エドワード・サイモン(ピアノ)
エリック・ハーランド(ドラムス)
 
1999年6月15-17日、ニューヨーク・クリントン・レコーディング・スタジオにて録音
 
 
 
最近テレンス・ブランチャードの『The Billie Holiday Songbook』を聴いていたところ、ブランチャードの本アルバム『ワンダリング・ムーン』を持っていることに気がついた。
 
私は50年代〜60年代のジャズを中心に聴いているため、90年代のジャズは苦手意識(食わず嫌いの感もあるが)があり、あまり聴く機会がなかった。
 
本アルバムを聴いて素直な感想を述べるとすれば、テレンス・ブランチャードというミュージシャンのトランペットテクニックはさることながら、プロデューサーやコンポーザーとしての技量に優れている類い稀な人物であることに驚嘆した。
 
 
さて、本作の『ワンダリング・ムーン』であるが、3曲目にベーシストのデイヴ・ホランドの短いソロと8曲目にピアニストのエドワード・サイモン作の『ザ・プロセス』を挟み、最後のスタンダード『アイ・ソート・アバウト・ユー 』を除いて全て自分のオリジナルで構成している。しかも、曲想に応じて参加ミュージシャンをカルテット編成、クインテット編成、セクステット編成にしてみたりと、自由多彩なアレンジを試みてあらゆる可能性を引き出しているところも好印象だ。
 
 
全編に渡り自作なりスタンダードで正統派モダンジャズを継承出来ているテレンス・ブランチャードの演奏を改めてじっくりと聴いてみたい。