1960年6月25日録音
このアルバムはティナ・ブルックス唯一のリーダー・アルバムといわれているが、当時ちょうど6日前に『オープン・セサミ』を録音した同じメンバー、フレディ・ハバードとサム・ジョーンズの他にピアノのデューク・ジョーダンとドラムスのアート・テイラーを迎えてクインテットでの録音となったものだ。
全6曲のうち5曲にティナ・ブルックスのオリジナルを入れているところを見ると、彼のサックス奏者としての才能だけでなく、作曲家としての才能を垣間見ることができる。ブルージーなそして当時のハード・バップを思う存分に堪能できる作品であることは確かだ。
ただ、残念なことは当時それほど評価されておらず、短命に終わってしまったことが悔やまれる。