MJQでおなじみの「ジャンゴ」は、約一分強の静かなイントロからちょっと溜めてテーマに入る瞬間が絶妙で、その後はアイザックスに寄り添うように語りかけていて面白い。
「ダフード」はクリフォード・ブラウンの作曲だが、ブライアントは楽しさあふれんばかりにスイングしており、スペックス・ライトのブラシ捌きも楽しめる。
最後の「ソーナー」のイントロはどこかで聴いたような記憶があるが、ピアニストのジェリー・ウィギンスとソニー・クラークの作曲だという。モダン・ジャズのスタンダードをこなしているブライアントにしてみれば、ピアニストの曲はさすがもお手の物で、難なくスインギーにこなしている。
<曲目>
1.ジャンゴ
2.ザ・スリル・イズ・ゴーン
3.ダフード
4.ソナー
<パーソネル>
レイ・ブライアント (ピアノ)
アイク・アイザックス (ベース)
スペックス・ライト (ドラムス)
1957年4月5日録音