<曲目>
1.ゴールデン・イアリングス
2.エンジェル・アイズ
3.ブルース・チェンジス
4.スプリッティン
<パーソネル>
レイ・ブライアント (ピアノ)
アイク・アイザックス (ベース)
スペックス・ライト (ドラムス)
1957年4月5日録音
レイ・ブライアントのCDは、これを含めてたった二枚しかもっていないが、何度聴いても飽きの来ないアルバムである。
これはあまりにも有名なアルバムなので、試聴後の感想なんて言い尽くされているとは思うが、一応私なりに感じた印象を書き連ねておく。
どちらかというとブルージーな弾き方で地味なブライアントではあるけれど、一度曲を弾き始めると、そのインプロヴィゼーションは目を見張るものがあり、どうしても引き付けられてしまう。
のっけから始まる「ゴールデン・イヤリングス」はなぜか気品があり、気負いなどは微塵も感じられず、ただ淡々と演奏している中に哀愁を醸し出しているから不思議だ。これが業師という所以だろうか。いわゆるBGMとして聴き流してもよいくらいだ?っというとブライアントに失礼だろうか。
「エンジェル・アイズ」は3分19秒という短い曲の中に、ブルージーをぎゅーっと凝縮したかのような味わいをも感じるのは、もうまさにブライアントの真骨頂だろう。
「ブルース・チェンジズ」と「スプリッティン」はブライアント作曲だが、ミディアムアップテンポな「 スプリッティン」も聴きごたえがある。ブライアントの流れるようなピアノタッチが聴かせどころだが、バックを支えていスペックス・ライトのドラムとのやり取りも交え、心地よくスイングして格別だ。