デクスター・ゴードンのこのCDはジャケットがいいでしょう。だから衝動買いだったのです。
もちろんその取り巻きもいいですね。バリー・ハリスを中心としたピアノ・トリオはもう言うまでもありませんが、フレディー・ハバードのトランペットとデクスター・ゴードンのテナー・サックスと2管を配したクインテットの演奏となっている。
全6曲のうち3曲がデクスター・ゴードンのオリジナルで、残り3曲をバラードを含めたスタンダードで構成されている。
1曲目はゴードンのオリジナルで、ブルース・マーチを髣髴させる曲で、テーマに続くゴードンのテナーが心地よい。続くフレディー・ハバードのトランペットは、はち切れんばかりに溌剌としていて、バリー・ハリスのピアノはしっとりと歌い上げている。最後にテーマに戻ってエンディングを迎える。
2曲目はゴードンのこれぞ真骨頂といわれる重厚なバラードとハバードのそれに勝るとも劣らない演奏がたまらない。
3曲目もゴードンのオリジナルでこのCDのタイトル曲となっているが、淡々とリズムを刻んでいるリズムセクションをバックにゴードンとハバードの心地よい演奏が繰り広げられていく。
<曲目>
1.ハンキ-・パンキー
2.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
3.クラブハウス
<パーソネル>
デクスター・ゴードン (テナー・サックス)
フレディ・ハバード (トランペット)
バリー・ハリス (ピアノ)
ボブ・クランショー (ベース)
ビリー・ヒギンズ (ドラムス)
1965年5月27日録音