ジャズ評論家の原田和典さんによれば、トランぺッターのフレディ・ハバードが
ニューヨークのジャズ・シーンに登場した1958年は、56年に事故死したクリフォ
ード・ブラウンの跡目相続というべき争いが繰り広げられていて、特にトランペット界
の人材が豊富だったようだ。
クリフォード・ブラウンと入れ替わるようにデビューしたリー・モーガンをはじめ、
ドナルド・バード、ブルー・ミッチェル、ナット・アダレイ、ブッカー・リトル、
テッド・カーソン、ルイ・スミス、アート・ファーマー、ケニー・ドーハム、
マイルス・デイビス、サド・ジョーンズ、大番頭なるクラーク・テリー、
ディジー・ガレスピー、ロイ・エルドリッジ、ジョナ・ジョーンズ、さらに
王者ルイ・アームストロングも健在だったようだ。
そんな百花繚乱のトランペット・シーンの中で頭角を現したのがフレディ・ハバードだった。
アルバム「レディ・フォ・フレディ」より4曲
<曲目>
1.アリエティス
2.ウィーヴァー・オブ・ドリームス
4.バードライク
<パーソネル>
フレディ・ハバード (トランペット)
バーナード・マッキニー (ユーホニゥム)
マッコイ・タイナー (ピアノ)
アート・デイヴィス (ベース)
エルヴィン・ジョーンズ (ドラムス)
1962年11月30日録音