wagamamakacchan’s blog

Music washes away the dust of every life. =Art Blakey=

ワークアウト(1) / ハンク・モブレー

youtu.be  

 

<曲目>

1.ワークアウト

2.アー・ハー

 

<パーソネル>

ハンク・モブレー (テナー・サックス)

グラント・グリーン (ギター)

ウィントン・ケリー (ピアノ)

ポール・チェンバース (ベース)

フィリー・ジョー・ジョーンズ (ドラムス)

 

1961年3月26日録音

 

ベイビー・フェイス・ウィレットのブルー・ノート第一作「フェイス・トゥ・フェイス」に参加してから、いろんなフォーマットでの録音に参加したグリーンだったが、その後ジャック・マクダフの「ザ・ハニー・ドリッパー」、スタンリー・タレンタインの「アップ・アット・ミントンズVOL.1 & 2」やデイヴ・ベイリーの「リーチング・アウト」などでもサイドメンとして録音している。
 
さて、今回取り上げたハンク・モブレーのアルバム「ワークアウト」だが、当時マイルス・バンドの一員としてはあまり居心地が良くなかったような(?)モブレーの、逆により創造力に富んだ溌剌とした重厚な演奏が聴ける。
 
っと同時に若干緊張気味だが、グリーンのシングル・トーンを駆使したいつものハード・バップが聴けるのも良い。
 
実はグリーンは以前にこれらのリズムセクション
セッションをしたことがあった。いわゆる「ファースト・セッション」であるが、ブルー・ノートでは陽の目を見ないで御蔵入りしてしまったようで、2001年にキャピトルから発売されていたようだ?
 
 
さて、タイトル曲の「ワークアウト」の邦訳は練習だというが、フィリー・ジョーのドラムの次に気持ちよさそうに炸裂するモブレーのテナーは圧巻だね。それに比べると、ちょっと緊張気味で音を選んだような丁寧な演奏をしているのがグリーンで、モブレーに圧倒されていたのかも知れないな? 
 
続くケリーの流れるようなピアノは流石が大御所だけあって聴きごたえ十分だ。続くフィリージョーのソロ・ドラムも余り出しゃばり過ぎずに心地よい響きを醸し出している。
 
2曲目の「アー・ハー」も心地よく聴きやすい曲だ。こんなのが1961年代初頭に作曲されていたなんて信じられない?
モブレーのアーシーなテナーの後はグリーンの落ち着きを取り戻したかのようなギターが続き、ケリーの流れるようなピアノ・タッチになるともう夢心地だ。次に待ってましたとばかりに今回初めてチェンバースのソロが入ってくる。これも素晴らしく聴くに値するなあ!!